ポルトガルといえば、ユーラシア大陸の最果ての地。日本とのつながりでいえば、1549年にキリスト教布教のためにフランシスコ・ザビエルが日本を訪れたことで有名です。
そんなポルトガルの首都リスボンに訪れた際に出会ったインテリアやデザインについてご紹介していきます。
ポルトガル概要
首都:リスボン
人口:約1,029万人
面積:92,225平方キロメートル(日本の約4分の1)
言語:ポルトガル語
主な産業:製造業(機械類、衣類、履き物、コルク製造)及び観光業等
外務省HP
気候は地中海性気候で、夏は温暖で乾燥、冬は寒冷で多湿です。
食文化は、地中海でとれる魚介を中心としたメイン料理が多いです。主食はじゃがいも、パン、お米で、ヨーロッパの中ではお米を食べる割合多いようです。伝統菓子のエックタルトもとても有名です。
歴史的には、12世起にイスラム王朝から領土を奪還、15世紀に始まる大航海時代で勢力を強め、16世紀にはリスボンは世界最大の都市にまで成長しました。
ポルトガルインテリアやデザインの特徴
西洋の文化が混ざり合ったデザイン
ポルトガルはキリスト教圏ですが、もともとイスラム王朝から領土を脱却した歴史があります。そのため、至るところでイスラム模様の名残りを感じることができます。このイスラムとキリストの交ざり合いのデザインからは、異国情緒を感じることもできます。
アズレージョ
ポルトガルでは、タイルのことをアズレージョ と呼びます。
北アフリカでは古くから釉薬を掛けたセラミックのモザイクが作られており、その技術が北アフリカのアラブ人芸術家たちによってイベリア半島に伝えられたのです。スペインのマラガ、セビーリャ、バレンシア、タラベラがイベリア半島における生産拠点となりました。アズレージョは、そのモザイクが発展したものと言えます。15世紀前半から、少量のアズレージョがポルトガルにも入ってきました。
アズレージョとは? | ポルトガル装飾タイル専門店 「アズレージョPICO」
というように、アズレージョもイスラム帝国がポルトガルを侵略していた歴史に原点があります。
もともとは、イスラム様式の幾何学模様のデザインで教会や修道院に使われていたアズレージョ。現在は作家さんごとにデザインも様々で、街の至るところに使われるようになりました。
コルクガシ
コルクガシといえば、名前の通りワインのコルクが採れる木のことです。インテリアでは、床材として使われることもあります。
近年このコルクガシは、再生可能な資源として注目をされています。コルクは、伐採ではなく、木の幹の表面を剥ぎ取って作られているのです。コルクを剥ぎ取られた木は約10年掛けて再生し、また同じ木からコルクを採ることができます。
こんなコルクの世界の生産量の50%以上を占めているのが、ポルトガルです。
ポルトガルで見つけたデザイン紹介
ここからは、私がポルトガルのリスボンに訪れた際に出会ったインテリアやデザインを写真中心でご紹介します。
世界遺産!ジェロニモス修道院編
世界遺産でもあるジェロニモス修道院では様々なデザインを楽しむことができました。
建物は、16世紀に着工し、マヌエル様式というベースはゴシック建築にイスラム建築の影響を受けた様式です。建築からも時代背景を感じることができます。
アズレージョ編
ホテル編
リスボンの中心地にある5つ星ホテルMartinhal Lisbon Chiado Luxury Hotelのインテリアの様子です。
クチポール本店編
和食器にも合わせやすく、日本でも人気のあるクチポール。リスボン本店の様子です。
価格:53,020円 |
まとめ
以上、ポルトガルインテリアの概要と実例のご紹介でした。
異国情緒あふれるポルトガルのインテリアやデザイン。お気に入りのインテリアつくりの参考になると幸いです。
参考文献
アズレージョとは? | ポルトガル装飾タイル専門店 「アズレージョPICO」