イギリス生活 海外インテリア

イギリスのおしゃれなお部屋【レイトンハウス編】

古き良きものをきれいに修復しながら使う精神が根付いているイギリス。建物や家具などもその1つです。街を歩いていると、以前に著名人が住まわれた建物などにもたくさん出会えます。

こちらの記事では、ロンドンにあるHistrical House(ヒストリカルハウス)の1つである “Leighton House(レイトンハウス)” をご紹介します。

イギリスの街歩きをしているとよく目にする青い看板。ブループラークと呼ばれ、かつて著名人が住んでいた場所や歴史的な出来事があった場所の目印です。筆者撮影。

Leighton House(レイトンハウス)とは

ロンドンの高級住宅街「Holland Park(ホーランドパーク)」の一角に現存するLeighton House(レイトンハウス)。

Leighton House(レイトンハウス)の外観。筆者撮影。

そこは、かつてヴィクトリア時代に活躍したイギリス人画家・彫刻家Frederic Leighton(フレデリック・レイトン)(1830-1896)の住まいでした。現在は、ミュージアムとして使用されており、誰でもお部屋の見学をすることが可能です。

Frederic Leighton(フレデリック・レイトン)はイギリスの新古典主義美術を代表するアーティスト。その作品は当時のイギリス女王であるヴィクトリア女王に購入せれるほど認められていました。代表作には「プシュケの水浴」などがあります。

Leighton, Frederic; The Bath of Psyche; Tate; http://www.artuk.org/artworks/the-bath-of-psyche-200495

そんなFrederic Leighton(フレデリック・レイトン)がLeighton House(レイトンハウス)の建設計画を始めたのは1864年。彼が34歳の頃でした。レイトンがローマ旅行で出会った建築家George Aitchison (ジョージ・アイチション)(1825-1910)を巻き込み、約30年もの長い年月をかけて作った家がこのLeighton House(レイトンハウス)です。

Leighton House(レイトンハウス)が建てられた時代背景

Frederic Leighton(フレデリック・レイトン)がLeighton House(レイトンハウス)の建設計画を始めたのは1864年。産業革命により経済成長が著しく、イギリスで最も栄えたと言われているVictorian(ヴィクトリア)時代のまっただ中でした。

産業のみならず、芸術の分野でも黄金期と言われており、高い才能を持つ芸術家が多数誕生しています。ターナーやコンスタブル、ミレなどもレイトンと同じ時代に活躍したアーティストです。

当時のインテリアの人気スタイル

ヴィクトリア時代風のインテリアは、持ち主の裕福さや趣味を披露の場となっていました。そのため、あらゆる種類の家具や装飾品で部屋が埋め尽くされ、見た目の印象は濃い色のごちゃごちゃとした感じが流行っていました。

Leighton House(レイトンハウス)のダイニングルームの様子。レイトンが旅先で集めた食器が飾られ、大きな暖炉の両端にはジョージアン時代に作られたアンティークの椅子が置かれています。壁や床の装飾には濃い色が使用され、まさに当時の流行を取り入れたお部屋と言えるでしょう。筆者撮影。

以下でも触れますが、Leighton House(レイトンハウス)にもこのような特徴を見ることができます。

図説英国のインテリア史/トレヴァー・ヨーク/村上リコ【1000円以上送料無料】

価格:1,738円
(2023/4/30 05:36時点)

お部屋見学の様子

Arab Hall(アラブホール)

北アフリカや中東地域へよく訪れたレイトン。そこからインスピレーションを受けて作られたのがこちらのArab Hall(アラブホール)です。わざわざ家の拡張をして追加されたこのお部屋は、彼の渾身の一作といえるでしょう。

Arab Hall(アラブホール)正面。筆者撮影。
至るところにアラビア文字も見ることができます。筆者撮影。
こちらのお部屋で使われているタイルなどの装飾は、レイトンが旅先の現地で購入したようです。筆者撮影。

Victorian(ヴィクトリア風)インテリア

応接室やダイニングルームでは、当時のインテリアの王道スタイルであるヴィクトリアスタイルのお部屋も見ることができます。

応接室の様子。レイトン自身が作成した作品や彼のコレクションの絵画の数々が飾られています。2つの椅子を合わせたサイズのソファ(中央の水色のもの)もこの時代の応接室によく置かれました。筆者撮影。
ダイニングルームの様子。レイトンが旅先で集めた食器が飾られ、大きな暖炉の両端にはジョージアン時代に作られたアンティークの椅子が置かれています。壁や床の装飾には濃い色が使用され、まさに当時の流行を取り入れたお部屋と言えるでしょう。筆者撮影。
この時代のダイニングチェアは、座り心地が重視されました。というのも、当時の食事は6コース以上のメニューが出るほど長かったと言われています。筆者撮影。

アンティーク家具の数々

レイトンのコレクションした当時の家具も数多く残っておりました。様々な時代のチェアやチェストが散りばめられています。

17世紀にイタリアで作られたアンティークチェア。レイトン自身のコレクションの一部。筆者撮影。
ドイツで作られた寄せ木細工のキャビネット。レイトンのコレクションの一部。筆者撮影。

まとめ

ロンドンにあるLeighton House(レイトンハウス)の様子をまとめました。

流行も追いつつ、レイトンのコレクションや趣味がつまったお家。あなたのお家づくりの参考になれば幸いです。

図説英国のインテリア史/トレヴァー・ヨーク/村上リコ【1000円以上送料無料】

価格:1,738円
(2023/4/30 05:36時点)

Leighton House(レイトンハウス)詳細

場所 12 Holland Park Road, London W14 8LZ

営業時間 水曜日〜月曜日 10:00〜17:30(最終入場時間16:30)

定休日 火曜日

入場料 大人£11(カフェやお庭は入場無料。近隣のSambourne Houseと同日に入場する場合は割引あり)

公式HP Leighton House(レイトンハウス)

合わせて読みたい
合わせて読みたい
合わせて読みたい

-イギリス生活, 海外インテリア
-, , , , ,